SHIRACO WORLD 宇宙の戯言

色を重ねて

にごった色、くすんだ色、というのはあるけれど、
「汚い色」は存在しない。
色に、「汚い」は無い。

16年前、恩師がそう呟いていた。
今、
今のわたしは、心の底から共鳴する。

色は、重ねるほどに、美しさが深まるばかり。
人が歳を重ねていくのと、同じなのだと。

様々な出逢いや別れ、経験、想いが重なって、
交わっていく。

交わったその先にあるものーー。

色が濁ってきて、焦った時もあった。
不安でしょうがない時もあった。
なんで、こんな色乗せてしまったのだろう、、と曇ってしまう瞬間もあった。

それでも重ねて重ねて、重ねて。
今まで見たことのない色に出逢う。
好きになる。
好きになれるかもしれない。
そしてまた、重ねていく。

これらはすべて一つの作品の生きた証だ。
一瞬一瞬がとても儚くて愛おしい。
ときめいたり、苦しくなったり、
踠いたり、満たされたり。

こうやって色を重ねていくと、
まるで生き物のようで。
色が混ざり合っていく様が、
呼吸をしているようで。

たまらなく好き。

やっぱり、生きているんだね。

わたしの代わりは他にいない、と気づいたから。
誰のものでもない、わたしだけの人生を
楽しめるようになったから。

どんな色も美しいと、今なら思える。
どんな女性も、どんな人間も、どんな人生も。
いろどり豊かで、きっと美しい。

LOVE yourself! カラフルな人生を!

この作品は、まだ途中。