旅する赤いソファプロジェクト

赤い;001 旅する赤いソファ

❤︎旅する赤いソファプロジェクトとは?

2019年夏、SHIRACO WORLDがNYからスタートさせた「旅する赤いソファプロジェクト“the Red Sofa Journey”」“LOVE yourself”(あなた自身を愛して)を世界中に伝えるべく、街のあらゆる場所に赤いソファを出現させ、人種・性別・年代を越えて街ゆく人々と愛のある瞬間を共にする参加型アートプロジェクト。
赤いドレスの女の子は、赤いソファに座る人々にとって友達であり、恋人であり、母であり、女神であり、抱き枕のような存在である。
座った人々は皆、笑顔に溢れ、時には気取ったポーズを決めたりして、日常に突如現れたアートを楽しんでいる。
SHIRACO WORLDは、そのリアルな反応も含めてアートであると考える。
SHIRACO WORLDは、赤いドレスの女の子のプロデューサーで、プロジェクト中は姿を現さない。

♥︎1st/June 26, 2019 /Times Squares,Subway,Bedford ♥︎2nd/June 30, 2019 /Washington -Square Park ♥︎3rd/July 3, 2019 /Times-Sq 42 St,Midtown ♥︎4th/July 4, 2019 /Central Park ♥︎5th/July 14, 2019 /Dumbo, Brooklyn Bridge ♥︎6th/July 15, 2019 /Astoria ♥︎7th/July 16, 2019 /Chinatown ♥︎8th/July 18, 2019 /Bedford,Williamsburg ♥︎9th/July 19, 2019 /Harlem,Grand-Central,Essex,Yosemic

❤︎LOVE yourself!

幸福とは何か?他人と比べないと幸せを感じられないのか?そんなことはないはずだ。なぜなら、あなたもわたしも皆それぞれが唯一無二の存在だからだ。
もっと自分自身を愛してあげよう!そうすれば、あなたの毎日が輝き出し、その光は世界中へと広がっていくだろう。
以下、赤いソファに添えているメッセージボードの内容。

SHIRACO WORLDは日本の大阪から来たアーティストです。

この赤いソファに座って、周りを見渡してみてください。
ここはあなたの舞台。ここではあなたが主役です。
何だってできる!と勇気が湧きます。
そうすれば、あなたは今まで以上に、
自分自身を好きになるでしょう。

自分を愛することができる人は、人を愛することができます。許すことができます。

その愛をたくさんの人とシェアしましょう。
つまりそれは、平和への第一歩なのです。

❤︎アートだからこそできること

愛を伝えたいのなら、大切な人を守るために政治家になれば良いのでは?
愛を伝えたいのなら、一つでも多くの賛同を得るために宗教活動をすれば良いのでは?
いいえ、わたしは、公平な制度の中で得られる平和を提供したい訳でもなく、こうあるべきだと自身が考える正しい生き方を説きたい訳でもない。
それをするにふさわしい人は、わたし以外にたくさんいるだろう。
わたしはアーティストとして自分の意志でこのプロジェクトを企画・実行しているが、自分が決めた正解を押し付けるつもりはない。
アートに答えはない。何を感じるかは受取手の自由なのだ。

“LOVE yourself”(あなた自身を愛して)というメッセージは、もしかすると、赤いソファに座った人の心に届くのにとても時間がかかるかもしれない。
しかし、わたしたちが人生で経験する出逢いの多くが “きっかけ”となって弾けるタイミングは、必ずしも出逢った瞬間ではないはずだ。
例えば赤いソファに座った子どもが、その瞬間は意味がわからなくても、大人になってからその出来事を思い出した時に、それまで経験してきたこととこのメッセージが心と頭の中で結びつくかもしれない。そしてその時に抱えている悩みを解決する糸口になるかもしれない。
この旅する赤いソファプロジェクトは、赤いソファに座った人々、出逢った人々が、自らの意志と生きる力で幸せになる”きっかけ”となることを望んでいる。

Brooklyn,NYのKosciuszko Street Stationで出逢った少女たち

❤︎なぜソファなの?

この赤いソファは、SHIRACO WORLDの2017年の作品。中古のソファを赤に塗装し、自身がデザインしたテキスタイル「夢みる魚」のファブリックを纏わせている。大阪で開催した個展やアートイベントに出すと、見た人々が「座りたい」と興味を持ってくれ、座って一緒に写真を撮るという参加型アートになった。その中である来場者が、「自分はアーティストでも何でもないけど、ここに座ると偉くなった気分になるな〜」と満足気に言っていた。
その言葉が記憶に残っており、2019年の夏にNYで決行するとなった際に、整理していたコンセプトと硬く結びついたのだった。
赤いソファはちょうど二人がけのサイズ。ニューヨークでは ”couch” という表現らしい。
赤いソファに座ると、つい今の瞬間まで他人同士だったわたしたちが、同じ目線になり、気がついたら手と手を取り合っている、という現象が起きた。
例えばもし、これがベッドだったら、きっと違う意味を含み、こんなにも多くの人々と手を取り合うことはなかっただろう。

大阪での個展・アートイベントで来場者の皆様と

❤︎個から世界へ、都会から地方へ

赤いソファを通じて出逢った人々に“LOVE yourself”(あなた自身を愛して)を伝えていくという行為は、世界平和を目的とした時に、とても小さな一歩に見える
かもしれない。しかし、個々にとっては人生観が変わるかもしれない大きな一歩になり得るだろう。
わたしはそれを、世界の主要都市から広めていきたいと考えている。理由は単純明快で、その方が影響力が大きいからだ。
わたし自身、和歌山という地方出身のため、子どもの頃から都会への憧れが強かった。日本でも世界でも、”都会”と呼ばれる場所はほんのわずかで、ほとんどが田舎のような地方だ。そこには多くの人々が同じ時代を生きている。
これから生涯、赤いソファを旅させるということは、もちろん、まだ名前も知らない発展途上の国々を訪れることになるだろう。
いつか来るその時に出逢う人々のワクワクやドキドキをもっと大きくするために、まずは有名な都市を巡って、多くの人々の夢と希望を赤いソファに乗せて、
世界中を旅させたいと想像を膨らませている。

❤︎第一章の目標:大阪万博で大阪に帰ってくる!

そもそも関西出身のアーティストであるわたしにとって、大阪は第二の故郷だ。
世界へ活動の幅を広げて、必ず大阪に”オモロイコト”を持ち帰ってきたいと考えている。全ては大阪・日本の未来のために。
長い時間をかけて挑むプロジェクトだからこそ、途中にいくつかのゴールを置きたい。
まずは2025年の大阪万博まで。
その次は、本プロジェクトも掲げているSDGsの目標達成年である2030年。
それまでに何カ国何千、何万人の人々に出逢えるか、どんなハプニングに出逢えるか、リアルを体当たりで楽しみたいと思う。