SHIRACO WORLD

万博とわたし⑥

9月9日。4回目の万博は家族と。

ご縁があって小さな作品を一つ展示できる機会があった。企業とアーティストがコラボした招き猫の展示だった。万博で作品が展示されるなんて、本当に貴重な体験だし、家族も喜んでくれて、良い想い出になった。

この展示についてはInstagramに投稿があるので、チェックしてみてほしい。
https://www.instagram.com/p/DOhY76DkpN1/?img_index=1&igsh=a3ZieTJlZ3FnNG1q

これは6月の時点で参加が決まっており、心のどこかで少なからず万博に関われたと安堵してしまっていたのだろう。

作品で関われた、と、自分を納得させようとしていたのだと思う。

でも、だんだんと心の靄が濃くなっていって・・・。

あと1ヶ月と少しで閉幕してしまうというタイミング、確か9月の初めだったと思うが、
EXPO共創事務局からの案内メールが来た。

10月13日をもって、共創チャレンジ/共創パートナーの新規申請受付を終了する、という内容だった。

え!まだ登録できるの?!

もう締め切っていると思っていた。

今からでも遅くないかもしれない。

やれることはやろうと!と、かなり久しぶりに共創チャレンジのWEBページへ。

そこから新規申請するべくレッドソファの取り組みのコンセプトをより伝わりやすく、万博で実施する意味をしっかりと言語化した。

完璧だ。

気持ちが昂っていて、動悸がする。

そしていざ、申請ボタンを押そうとしたら・・・できない・・・え?!なぜ?!

よくみたら、未入力の項目がある、と。

チームメンバーが自分を含め二人以上必要だった。

あぁ、そうか・・・そうだったな・・・

前の企画の時も、確かそうだった。

名前を貸してほしいと人に頼んだのを思い出した。

こんな猛暑の中、過酷なレッドソファを手伝ってくれる人・・・しかも、閉幕まで1ヶ月という今更のようなタイミングでチカラを貸してくれる人・・・

わたしのようにトチ狂ったやつ・・・

友達にも、仲間にも、思い当たらなかった。

企画は面白がってくれるけれど、協力してくれる仲間がいない。

あー、まただ。

わたしはいつもひとりぼっちだ。

9月18日。

その日はなぜか、万博に向かう電車の中で涙が込み上げていた。

泣いては拭いてを繰り返しながら念願の河瀬直美プロデューサーのパビリオンへ。
そこではなんと、イチョウのマークがついたカードがわたしの元に来てくれて、対話の相手に選んでもらえ、とても貴重な体験をさせてもらった。

本当に素晴らしい企画だったので、気になる方は概要を検索してみてほしい。

河瀬直美監督は専門学校の先輩で、入学式のスピーチで喝を入れてくれたのを記憶している。

いつかステージに立つ側の人間になれ!というような意味合いの言葉だったと思う。

在学中に一度、奈良での試写会に行って、その後の親交会にも参加させてもらい、そこで、生まれて間もないお子さんにお乳をあげる逞しい母の姿を見せてくださった。
しっかりと目と心に焼き付けた。

それから15年ほどだろうか。

万博の公式ロゴマークの選考委員の一人に河瀬直美監督のお名前があった。

最終選考に残ったという知らせを聞いた時から、再会することを妄想していた。
同じステージに立てるかもしれない、と。

でも結果は。

そう、わたしはまだまだ、そこには至らないんだ。

まだ、まだ、足りていない。

静けさの森を散歩してウォータープラザから大屋根リングを眺めるのがとても好きで、その日は雲が多い空だったのだけれど、その場所からまた空を眺めていた。

わたしに足りていないもの。

時期尚早なのか?

いや、そんなことはない。

タイミング?

人脈?

何が足りないの?

他に、どうすればいいの?

これまでの人生の転機を振り返ってみた。

海が割れたり、開かない扉が開いたり、大どんでん返しが起こるきっかけはいつも決まって新しい出逢いだ。

やっぱり、既に知っている人に頼るより、新しい出逢いを見つけるしかない!と思った。

閉幕まで後1ヶ月を切った今・・・
どうやって?